ゴミック優秀作1-5pack-back(1-80)

この作品には、やや思い入れがある。制作は1985年であるが、その当時、スーパーマーケットが各地にでき、いわゆる対面販売から、セルフサービス販売に変わり、それに伴いトレーやパックなどの容器包装材が急激に増えた。そのまま家に持ち帰れば、家庭ごみが増える。もし、消費者がスーパーのレジのところでトレーやパックから商品を取りだし、トレーやパックをその店のくずかごに捨てればそのごみはスーパー側のごみとなり、スーパーが処理責任を負うことになる。事業者責任が問えると言うので、「パック・バック」運動と銘打って漫画にしてみた。その当時、作者としては、あくまでも漫画の世界の話で誰もそんなことはやらないだろうと思っていた。ところが、高知市の消費者団体が実際に「パック・バック」運動を始めたと聞いて驚いたことがある。今でこそ、多くのスーパーでトレーや卵パックの回収が行われるようになったが、当時としては画期的な運動であった。