京都新聞エコロジー7

⑦ 2016年 7月 8日付

一人一人が配慮ある行動を

「環境守る」は「安全守る」

京都は比較的、地域での市民活動が活発な土地柄です。市民の暮らしを守るためにさまざまな活動が行われています。地域の環境を守ることに加え、最近は「防災」や「防犯」など、暮らしの安全を守ることにも関心が高まっています。

「環境を守ること」と「安全を守ること」は一見異なることと思われがちですが、私たちの生活を守るという点で、同じような配慮が必要です。環境や安全を守るべき社会的なルールを一人でも無視して勝手な行動を起こすと、社会に大きな影響を及ぼすのです。

例えば、車の運転で誰かが交通信号を無視して運転すれば、大きな事故につながりかねません。また、今回のイラストのように私たちの身の回りの大切な水に誰かが有害物を廃棄するとたちまち大変な環境汚染を引き起こしてしまいます。

われわれ一人一人が常に環境や安全に配慮して行動することで社会全体の環境や安全は保たれます。ぜひ、地域の環境や安全を守る活動に関心を持っていただきたいと思います。

(京エコロジーセンター館長)