京都新聞エコロジー19

⑲ 2016年12月30日付

地球資源を守る 大きな意義

なぜ減量が大切か

 ごみ問題を考える時、「まずは、ごみの減量を!」とよく言われます。それでは、なぜ、ごみの減量が大切なのでしょか?

 ごみが減れば、それだけごみ処理にかかる私たちの税金が節約できます。そして、他のもっと必要なことに税金を使うことができます。しかし、これだけがごみ減量の意義でしょうか?

 もう少し考えてみましょう。ごみはもとからごみとして存在していたわけではありません。私たちの生活の中でいらなくなったものがごみになったのです。ごみになったものは、もとは製品であり商品でした。そして、それらの製品や商品のもとをたどれば、すべてが地球の資源やエネルギーで作られたものです。

 ごみを減らすということは、地球の貴重な資源やエネルギーの消費を減らすことにつながるのです。すなわち、ごみの減量とは地球の資源やエネルギーの保全という大きな意義をもつものなのです。

                         (京エコロジーセンター館長)