京都新聞エコロジー54

  地域で関心の高いテーマとコラボ

 最近は、地域で環境(エコ)だけのイベントを催してもなかなか人が集まりません。地域の人々の関心はさまざまなので、それらのニーズにマッチした試みが必要です。

 例えば、地域で関心の高い防災や福祉をテーマに取り上げ、これに環境問題を少し絡めてイベントを企画すると、それなりに人が集まります。

 そうすると、これまで環境問題にそれほど興味のなかった人にも、環境(エコ)について関心を持ってもらうきっかけができます。そして、それぞれの分野で地域での活動を続けている人たちとの交流が生まれます。実は、これがとても大切なことなのです。

 日本では、まだまだ地域での市民の自主的な活動が成熟していません。そこで、地域でのさまざまな活動がコラボレーションすることで、市民活動の活性化が期待されます。

 今、京エコロジーセンターや京都市ごみ減量推進会議では、エコ学区活動やフリーマーケットを通じて地域での市民活動の輪を広げようとしています。ぜひ参画してみてください。

 

                      (高月紘・京エコロジーセンター館長)