ゴミック傑作集3-2伝統工芸品(7-36)
以前、筆者が石川県立大学で学生指導をしていた時に、石川県の伝統産業である陶器や木工製品と現代の使い捨てのプラスチック容器類との環境負荷の違いをLCA(ライフサイクルアセスメント)という手法を用いて比較計算をさせてみたことがある。細かな計算過程は省略するが、結果的には環境負荷をCO2の排出量でみると使い捨てのプラスチック容器の方が伝統的な容器の比べて50倍ほどの環境負荷がある結果になった。陶器や木工製品の器は何度も洗って再使用するのに対して使い捨てのプラスチック容器の方は一回きりで廃棄するので当然ながら環境負荷が大きくなるのである。それにしても、50倍の差は大きいものがある。やはり、日頃の食事には土や木の器を用いることを勧めたいものである。