京都新聞エコロジー34
2017年8月18日付
温暖化の影響 日本でも顕著に
毎日、暑いですねえ~。特に、京都は全国的に見ても、日中に最高気温が高い土地柄です。過去に37度あたりは何度も経験しています。もしも、イラストにあるように40度を超えたらなんと呼べばいいのでしょうか?
実は、気象庁はまだ40度を超える日の名称は決めていません。2007年に35度を超える日を「猛暑日」として正式に決めたばかりです。ところが、京都では、昨年は年間27日も猛暑日を記録しました。気象庁の調べでも全国の猛暑日の回数は確実に増加しています。そして、ここ数年の間に日本全土では最高気温が40度を超えた地域が17カ所に及んでいます。日本でも地球温暖化の影響は顕著に表れてきたようです。まるで、日本中が熱中症の状態になってきました。
このような状況下で、気候変動に対する重要な条約であるパリ条約の先行きが不透明ではありますが、日本としては石炭火力や原子力への依存を見直し、省エネルギーや再生可能エネルギーの推進など確実な温暖化対策への取り組みを進めてほしいものです。
(高月 紘・京エコロジーセンター館長)