京都新聞エコロジー51

 能力見極め A Iと付き合う

今回はAI(人工知能)のお話です。 「AIは環境(エコ)に関係あるの?」と思われるかもしれません。実は、現在の環境問題の多くは私たち人間のライフスタイルが深く関係しています。AIは今後、私たちのライフスタイルを大きく変える可能性があるのです。

そのAIは、果たしてどこまで進化するのでしょうか? すでに、将棋や囲碁の世界では名人もAIには勝てない状況のようですし、AIの研究分野では人間の脳の神経細胞(ニューロン)を解析し、モデル化して、これらを機械学習させることによって人間の知能に近づける研究もなされているようです。

ある研究者は「2045年にはAIは人間の知性を超える」と予測しています。しかし、本当にAIは人間を超えるのでしょうか?現在のところ、多くの有識者は「AIはあくまでも機械であり、生命体である人間の意識を超えることはない」と言っています。

いずれにせよ、私たちはAIの持つ能力を見極めながら、人間としてどのようにAIと付き合っていくかを考えていく必要がありそうです。            

 (高月紘・京エコロジーセンター館長)