ゴミック優秀作3-9プラスチックの一生(3-86)

LCA(ライフサイクル・アセスメント)は、対象となる製品の原材料採取から製造、消費、廃棄のすべてのプロセスでの環境負荷を統合して、その製品の環境影響を評価する手法である。すなわち、製品のゆりかごから墓場までの一生(ライフサイクル)を通して環境評価することになるので、これまでのように生産や使用過程での容易さや利便性だけでは評価すべきではない。例えば、プラスチック製品の場合を考えてみよう。確かに生産過程では非常に容易に変形でき、また複合することも可能である。使用する際も軽くて、割れにくいなどの利点が多い。しかし、それらが廃棄物になった場合には、分離しにくく、かさばり、腐らない。しかも、高カロリーで有害ガスを発生するものも多い。また、石油製品のなので、温暖化に寄与する割合も高い。したがって、LCA的にみれば、プラスチック製品の中には必ずしも高い評価が得られないものもあると思われる。