ゴミック新作集14-2 よみがえれ豊かな島へ

豊島における廃棄物等処理事業は2023年の3月で国からの資金援助が受けられる期限を迎え、地下水の汚染問題はまだ完全には解決してはいないが、処分地の整地も終了し最終段階に入ってきた。振り返れば、国の公害等調整委員会による調停の下で、豊島に不法投棄された90万トンに及ぶ有害な廃棄物を適正処理し、処分地をもとに状態に戻すには30年の年月と700億円以上ともいわれる費用がかかったことになる。これからは、処分地の地下水の浄化と島の環境整備がはかられ、再び緑と作物の豊かな島によみがえることを願うばかりである。