ゴミック優秀作5-10上流社会のためのセミナー(5-105)
これからの廃棄物対策で非常に重要な「製品アセスメント」に関するイラストである。これまでの廃棄物対策は、排出された廃棄物をどのように適正処理するかが主題であった。その際、処理する側には廃棄物となった製品についての情報(材質、有害物質、分解方法など)はほとんど提供されない状態で処理が行われ色々と問題が生じてきた。そこで、製造段階で、その製品がどのように処理されるかを理解した上で、処理しやすい製品設計をすれば、より適正な処理が可能になると考えられる。具体的には、材質を可能な限り統一したり、有害物の使用を制限したり、容易に分解できる構造にすることによってリサイクルしやすく、また処理の際に有害物質の排出を抑えることができる。このように製品が廃棄物になることを事前に評価して(アセスメント)製品設計することを「製品アセスメント」と言い、このコンセプトを廃棄物対策に導入すれば、廃棄物処理において環境負荷が大きく改善される。家電リサイクル法においては、製品を製造者がリサイクルする仕組みであるので必然的に「製品アセスメント」が行われている。このイラストは上流側(製造者)が廃棄物処理の仕組みを学んでいる場面である。