京都新聞エコロジー14

⑭ 2016年10月14日付

メダルの色 こだわってみよう

ごみ対策の「表彰式」

 今年の夏は、リオのオリンピック、パラリンピックをテレビで観戦して、感動された方も多いと思います。競技ごとに、表彰式があり、優秀な成績を収めた選手や団体に成績に応じてメダルが授与された光景を覚えておられることでしょう。今回のイラストは、3R(スリーアール)の優先順位を、この表彰式になぞらえて表現してみました。

3Rすなわちリデュース(Reduce、発生抑制)リユース(Reuse、再使用)

リサイクル(Recycle、再資源化)については、廃棄物対策の基本である循環型社会形成推進法の中で優先順位が決められています。金メダルはリデュース、銀メダルはリユース、銅メダルはリサイクルなのです。

 廃棄物問題への取り組みでは、よくリサイクルがとりあげられますが、環境面での評価は銅メダルなのです。廃棄物対策では、なんといっても、そもそもごみを発生させないリデュースが最も優れています。どうか皆さんも、ごみへの取り組みの際、メダルの色にこだわってみてください。

                          (京エコロジーセンター館長)