京都新聞エコロジー13

⑬ 2016年 9月30日付

無駄ない食生活 心掛けて

食品ロス 年700万トン

 最近、食品ロスが世界的な課題となっています。まだ食べられるのに捨てられている食品が、日本では現在、年間700万トンも発生しています。いま、世界が求めている食料援助量は約500万トンです。いかに無駄に食料を捨てているかがわかります。

京都市と京都大学が協力して家庭から出る台所ごみの詳しい調査をしていますが、この調査によれば台所ごみの約40%が食べ残しすなわち食品ロスです。しかも、その半分は手つかず食品、買ってきたまま捨てている食品です。

皆さんは冷蔵庫に賞味期限切れの食品を見つけたら、使わずにそのままごみとして捨てていませんか。実は賞味期限はおいしい味を保つ期限であって、賞味期限が少し切れても十分食べることができます。賞味期限は消費期限ではないのです。

京都市の「しまつのこころ条例」でも食品ロスの削減は重要テーマです。ぜひ、皆さんも無駄のない食生活を心がけてください。

                         (京エコロジーセンター館長)