京都新聞エコロジー39

プラごみ増加 さらなる対策を

最近、プラスチックごみの世界総量が63億トンに達したと、米国カリフォルニア大のチームが報告しました。同チームによれば、これまで人類が作り出したプラスチックは83億トンで、その8割弱がごみになっている計算になります。プラスチックの生産量は現在も増加の一途です。

プラスチック製品は軽くて丈夫なので、使うときには大変便利なのですが、すてると腐らず、燃やせば、物によっては有害ガスを発生させるなど処理が厄介です。そこで、フランスは使い捨てプラスチック容器の使用を禁止する制度を導入しようとしています。また、インドにおいても同様の法制度が試行されています。

他方、わが国では、レジ袋の削減対策がいろいろと試みられてはいますが、まだ、プラスチック製容器包装材の使用規制は導入されていません。いずれにしても、私たちがこのままプラスチック製品をつかい捨てていけば、やがて地球はプラごみで覆われてしまうでしょう。私たちはさらなるプラごみ対策を検討する必要があります。

              (高月紘・京エコロジーセンター館長)