京都新聞 漫画で学ぶエコロジー4
④ 2016年 5月27日付
風神・雷神さんにも一休みを
温暖化が招く異常気象
今回の漫画は国宝の俵屋宗達の風神雷神図のパロディー(面白くまねをした)作品です。
梅雨が近くなると、集中豪雨や竜巻などの突風が心配ですね。
気象庁によると、日本では最近、短期間強雨や竜巻確認の回数が増加しているようです。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)という世界中の気候科学者が調査・研究をしている最も権威のある組織は、集中豪雨の原因は地球温暖化の可能性が高いと述べています。地球温暖化によって地表の海水温が高くなると、これまで以上に異常気象が起こりやすくなると考えられます。
私たちは何としても地球温暖化を防ぐ必要があります。地球温暖化の原因は、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加にあります。私たちが今できることは、二酸化炭素ガスを排出する化石エネルギーの消費を可能な限り減らすことです。すなわち、エネルギーの無駄遣いをしない、エコロジーな生活をすることによって、風神さんや雷神さんに一休みしてもらいましょう。
(京エコロジーセンター館長)